飛騨高山のソウルフード「中華そば」老舗・宮川中華そば|昭和50年創業、変わらぬ味が地元に息づく一杯

飛騨高山のソウルフード「中華そば」老舗・宮川中華そば|昭和50年創業、変わらぬ味が地元に息づく一杯

飛騨高山の老舗「宮川中華そば」。地元民に愛される“みやちゅう”の一杯とは?

高山駅から少し足をのばした国道41号線沿いの一角。
そこに静かに佇むのが、飛騨高山の老舗中華そば店「宮川中華そば」さん。
地元の方はもちろん、観光客にも長年愛され続けてきた、心温まる一杯がここにあります。
地元の人々からは親しみを込めて「みやちゅう」の愛称で呼ばれ、日々の食事や旅のひとときに欠かせない存在となっています。

飛騨高山・宮川中華そば|観光の途中に立ち寄りたい、地域に愛される一杯

昭和50年創業「宮川中華そば」店名の由来と始まり

昭和50年創業「宮川中華そば」店名の由来と始まり

昭和50年創業。はじまりは15坪ほどの小さな食堂からでした。
創業時に多大な支援を受けた「宮川食品」への感謝の想いから、店名に「宮川」の名を冠したそうです。
その頃から変わらぬ「人と地域への感謝」が、今も店の味と心に息づいています。
年月を経て、昭和58年頃には店舗へ移転。(写真)
さらに令和元年には再びすぐ隣に新たな店舗を構え、現在の宮川中華そばへと進化してきました。
時代が変わっても、店に流れる温かい空気と懐かしい味は、今も大切に守られています。

木のぬくもりに包まれる、居心地の良い店内

木のぬくもりに包まれる、居心地の良い店内

「宮川中華そば」さんの店内は、落ち着いた木の風合いが心地よく、昭和の大衆食堂の雰囲気を今に伝える空間。
入り口から一歩足を踏み入れると、どこか懐かしく、ほっと肩の力が抜けるような温もりに包まれます。

店内にはカウンター席、テーブル席、座敷席が用意されており、
ひとりでも、家族連れでも、グループでも気軽に利用しやすいレイアウト。
観光の合間の休憩や、仕事帰りの一杯、家族の団らんなど、さまざまなシーンで訪れる人々に寄り添っています。

また、注文にはタブレットオーダーシステムを導入。メニューをゆっくり見ながらタッチパネルで簡単に注文できるので、初めての方でも安心です。さらに会計時には自動会計システムを採用しており、スムーズにお支払いを済ませられるのも嬉しいポイント。

昔ながらの味を守りながらも、現代の便利さや快適さをうまく取り入れた店作り。
そんなところにも「宮川中華そば」さんらしい、人への思いやりと時代に寄り添う姿勢が感じられます。

宮川中華そば
名物 中華そば(並) ¥850円(税込) 単品(2025年5月現在)

昔ながらの中華そば “ほっとする味” を、今もそのままに

看板メニューは、飛騨高山ならではの素朴で優しい味わいが魅力の「中華そば」。
豚骨と鶏ガラの旨みに、魚の削り節と昆布の風味が重なり合い、毎日でも食べ飽きない滋味深いスープが生まれます。

宮川中華そば

麺に黄金色のスープがよく絡みます。
寸胴鍋で丹念に仕込む昔ながらの製法は、長い年月を経ても変わらず守り続けている宮川中華そばの誇りです。

宮川中華そば
200食分のスープを煮込む大寸胴

また唐揚げや鶏ガラには飛騨地鶏を使用。
地元食材の魅力をふんだんに取り入れた料理の数々は、昭和の大衆食堂の面影を残す、どこか懐かしい温もりに包まれた空間で味わえます。

焼きめし

チャーシューの旨味が香る、昔ながらの焼きめし

宮川中華そば」に訪れたら、中華そばと並んでぜひ味わいたいのが「焼きめし」。
いわゆるチャーハンとは少し違い、卵やネギは使わず、自家製チャーシュー、タマネギ、ピーマンというシンプルな具材で仕上げられています。

炒め油には、中華そばのスープから抽出した旨味たっぷりの油を使用。
そのコク深い油が、ご飯一粒一粒にじんわりと染み込み、香ばしさと旨味が引き立つ味わいに仕上がります。

宮川中華そば
焼きめし(並) ¥700円(税込) 単品(2025年5月現在)

強火で一気に炒めたご飯は、パラっと軽やかな食感。
タマネギやピーマンのシャキシャキとしたアクセントと、ジューシーなチャーシューの旨味が口いっぱいに広がります。シンプルながらも奥深い味わいに、箸が止まらなくなる一品です。

平日限定ランチセットには中華そば(並)と焼きめし(並)のセットが1,380円

このセットを頼む常連さんも多く、両方を味わうことで「宮川中華そば」ならではの世界観がより一層深まります。
一度食べたら、また訪れたくなる“みやちゅうの定番”とも言える味です。

宮川中華そば

「宮川中華そば」が大切にしていること

この店が提供するのは、いわゆる「ラーメン」ではなく、飛騨高山の郷土の中華そば。
老若男女問わず、誰もが親しめる、素朴で飽きのこない味を追求しています。

味づくりだけでなく、接客にも人情味を込めて。
マニュアル通りではなく、あたたかな声かけと心のこもったおもてなしで、訪れる人に心地よい時間を届けています。

時代とともに食文化や食材は移り変わっても、変わらないのは「懐かしい味わい」を守り抜く信念。
三代にわたって受け継がれてきた店主たちの想いが、今も一杯一杯の中に息づいています。

宮川中華そば

コロナ禍で改めて感じた、地域への感謝

観光シーズンには全国から観光客が訪れ、平日にはビジネスパーソンや地元の常連客がのれんをくぐる。
そんな日常の風景が戻った今、店主が何より大切にしているのは「地域への感謝」です。

「飛騨の皆さまに育てていただいたこの味を、これからも丁寧に届けていきたい。」
そんな想いが、料理だけでなく、店内の空気や時間にまでしみわたっています。

宮川中華そば
宮川中華そば 店長

店主からのメッセージ

郊外にある中華そば店として、どなたでも気軽に立ち寄っていただけるお店を目指しています。
昔ながらの大衆食堂のように、日常の中にそっと寄り添う存在でありたいと思っています。

飛騨高山の郷土の味として、地元の方はもちろん、観光で訪れた方にも「ほっとする一杯」を楽しんでいただけましたら幸いです。

長く支えてくださった地域の皆さまへの感謝を忘れず、これからも変わらない味、変わらない温かさを大切に、一杯一杯に心を込めてお届けしてまいります。
宮川中華の味が、皆さまの日常に小さな幸せを添えられますように。

宮川中華そば

宮川中華そば メニュー

定番メニュー

  • 中華そば(並) ¥850(税込)
  • 焼きめし(並) ¥700(税込)
  • つけ麺(並)  ¥950(税込)

その他メニュー

  • 焼きそば(並) ¥650(税込)
  • カレー(並)  ¥830(税込)
  • 餃子(6個入り) ¥450(税込)

取材を終えて、、、

一口すすった瞬間、「ああ、帰ってきた」と感じる味わいでした。
スープの優しさ、空間のあたたかさ、そして店主のまっすぐな想い。
どれをとっても、心がふっと和らぐ体験でした。

飛騨高山を訪れたなら、ぜひ一度「宮川中華そば」で、地元に根づいた本物の味を堪能してみてください。
観光で疲れた体と心を、優しく包み込んでくれる一杯が、きっとここに待っています。

  

INFORMATION

宮川中華そば
店舗名
宮川中華そば
所在地
〒506-0052
岐阜県高山市下岡本町1360−19
営業時間
10:30~20:30
定休日
月曜日
駐車場
店前に有り
連絡先
0577-33-8970
アクセス
JR高山駅から車で6分
ひだホテルプラザから車で5分
ホテルスタッフの
おすすめ

「飛騨高山に来たなら、ぜひ一度立ち寄っていただきたいお店のひとつが「みやちゅう」さんです。
駅から少し足をのばした場所にありますが、それがまた地元に根ざした“通なお店”という雰囲気を感じさせてくれます。
あっさりとしながらも深みのある中華そばは、観光の合間にぴったり。
朝からたくさん歩いたあとでもするりと食べられるやさしい味わいが魅力です。
また、スタッフの間でも「焼きめしがとても美味しい!」と評判。
パラっとした仕上がりとチャーシューの旨味が絶妙で、中華そばとセットで楽しむ方も多いんですよ。
ご家族連れからおひとりさままで、幅広い方におすすめできる一軒です。」

※この情報は2025年5月取材時の情報です。

この記事を書いた人:ひだホテルプラザKさん

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