
sightseeing
自然の美しさと伝統文化が融合した飛騨高山
観光
飛騨高山の古い町並みを後にして、車を北へ走らせること約30分。 標高900メートル、山の緑に包まれた静かな谷あいに、「飛騨大鍾乳洞」はひっそりとその入口を開いています。 およそ2億5000万年前、遥か太古の地殻変動と気の遠くなるような年月、さらに水のしずくがつくり上げた、自然が生んだ巨大な彫刻の世界です。
今回、TAKAYAMAポケットのスタッフが実際に現地を訪れ、 洞内を歩きながら耳にした水音、肌で感じたひんやりとした空気、 そして現地スタッフから伺ったエピソードを交えながら、その魅力をじっくりお届けします。
高山駅を出発して東へ車を走らせると、風景はゆるやかに街中から山あいへ。
四季ごとに変わる山の表情を楽しみながらドライブが始まります。
国道158号をどんどん進むと、やがて大きな存在感を放つ両面宿儺(りょうめんすくな)像が視界に。
高さ数メートルもの巨像が立つ姿は、初めて見る人なら思わず「おおっ!」と声が出る迫力です。
この像こそ、鍾乳洞入口へと続く道しるべ。
春には桜、夏は濃い緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、車窓の景色だけでも心が和みます。
「この先にどんな神秘が待っているのだろう」と胸が高鳴る道のりです。
飛騨大鍾乳洞は、1960年代に大橋外吉(おおはし とよし)氏によって発見され、その後整備を経て1968年(昭和43年)に観光鍾乳洞として一般公開されました。
発見当初は道も無く、洞内を観光用に整えるために数年の準備が必要だったことが伝えられています。
また、発見者の大橋氏は、鍾乳洞の魅力だけでなく、自らが集めた美術品、装飾品、銘石・奇石・化石などおよそ1,000点(細かいものを含めると3,000点余)のコレクションを展示する「大橋コレクション館」を、1987年(昭和62年)に鍾乳洞に併設する形で開館させています。
さらに2007年には金塊強奪事件とその後の返還・展示などもあり、話題に。
鍾乳洞の自然美と人の手による造形美が一体となった観光体験を提供しており、見学者は自然の神秘だけでなく文化的価値も同時に味わうことができます。
「大人1名、チケットください!」と元気よく受付で声をかけると、スタッフの方がにっこり笑ってチケットを手渡してくれました。
「気をつけて行ってらっしゃいませ!」と見送られ、いよいよ冒険の始まりです。
取材時は夏の終盤で涼しくなっては来ておりましたが、
外気温は24.2度でした。
「ひゃあーっ! 涼しい! なんですかこの温度差!」
洞内は年間を通して約12度前後、夏はひんやり、冬は少し暖かく感じます。
外気温とのあまりの差に、思わず声が出る。
「もうここに住みたい…」と涼しさにメロメロです。
さらに奥へと足を踏み入れると、外の光と空気が遠ざかり、ひんやりとした澄んだ空気に包まれます。耳を澄ますと滴る水音が響く空間に、日常から切り離された時間が、心をゆったりとほぐしてくれます。
「竜宮の夜景」と名付けられたこのエリアでは、ライトアップされた鍾乳石はまるで天然の彫刻。緩やかな曲線や鋭い突起が織りなす造形は、自然が何千万年もかけて作り上げた芸術作品そのもの。
「これが自然の芸術か…」と感動しつつ、シャッターを切りまくりました。
夏でも洞内は年間を通じて約12度。外の暑さを忘れるほどの涼しさが、心も身体も穏やかにしてくれます。
ところどころに設けられたライトアップが石灰岩を柔らかく照らし、幻想的な雰囲気に包まれました。
次に訪れたのは「ローマの遺跡」。ここでは、鍾乳石がまるで古代ローマの建築物のように並び、壮大な雰囲気を醸し出しています。
「まるで映画のセットみたい!」と興奮しながらも、足元に注意しつつ進みました。
途中、スタッフが「ここでローマ帝国の皇帝になりきってみてください!」と冗談を言い、笑いが絶えませんでした。
さらに進むと、「洞窟低温貯蔵庫」が登場。ここでは、飛騨の地酒や焼酎、ワインが冷蔵保存されており、見学者はその保存方法に驚きの声を上げていました。
「こんな涼しい場所で保存されているなんて、味も格別ですね!」
洞窟の奥へ進むにつれ、色や形の異なる鍾乳石が次々と現れ、そのたびに感嘆の声が漏れます。特に「月の世界」と呼ばれるエリアは写真映えする人気スポット。大自然が刻んだ造形美を、五感で楽しめるひととき。
そして「月の世界」へ。ここでは、鍾乳石がまるで月面のクレーターのように広がり、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。「まるで宇宙旅行をしているみたいです!」と皆で笑顔になりました。
洞窟を出ると、外の暑さにびっくり!
「いやー涼しい世界から一気に現実に戻されましたね」とスタッフが苦笑い。
でも、その暑さもまた、鍾乳洞の涼しさをより一層引き立ててくれました。
最後に、売店で同社が運営するブルーベリー農園のブルーベリーを使った「ブルーベリージェラート」をゲット!一口食べると、農園で大切に育てられた濃厚な甘酸っぱさが口いっぱいに広がり、夏の暑さも吹き飛ぶ美味しさでした。
「鍾乳洞のひんやりした余韻と、この爽やかさのコラボレーション…最高!」と大満足。
近隣には地元食材を生かした食事処やお土産店も点在し、鍾乳洞とともに飛騨の自然と文化を五感で楽しむことができます。
「飛騨大鍾乳洞は、自然が数千万年かけて作り出したまさに芸術作品です。鍾乳石や石筍のひとつひとつが、長い時間をかけて形づくられてきたことを、ぜひ歩きながら全身で感じてください。夏は洞内のひんやりとした空気が心地よく、避暑にもぴったりです。冬には氷の世界が広がり、昼と夜で表情を変える洞窟の神秘を楽しめます。
また、洞窟見学のあとには、敷地内の自社ブルーベリー農園で採れた実を使ったジェラートもおすすめです。一口食べると、鍾乳洞の清らかな空気を思い出すような爽やかな味わいで、訪れた方々に飛騨の自然と文化を五感で味わっていただけます。」
滴る水音や足元の石を踏む音が際立ち、洞内はまるで別世界。ひんやりした空気と淡いライトに照らされた鍾乳石は、まさに自然が作った芸術作品です。
鍾乳石の前に立つと、「100年でわずか1センチ」という悠久の時の流れを肌で感じ、自然の偉大さに胸が熱くなります。頭上から落ちるしずくの音に耳を澄ませば、日常の喧騒を忘れ、ゆったりと時間が流れるひとときへ。
そして、通路の先には次はどんな景色が現れるのか——まるで小さな探検隊になったようなわくわく感も。足を進めるたびに、新たな「秘密」を見つけるような冒険心をかき立てられます。
飛騨の山奥で、数十万年の時をかけて作られた神秘と、ちょっとした冒険のドキドキを同時に味わえる場所。
みなさんもぜひ、自分だけの“発見”を探しに訪れてみてくださいね。
INFORMATION
「鍾乳洞を訪れたら、ぜひ洞内のひんやりとした空気を感じながらゆっくり歩いてみてください。途中で見える光に照らされた鍾乳石の美しさは、写真に収めるだけでなく、心に残る特別な瞬間になります。また、同社のブルーベリー農園で作られたジェラートを出口で味わえば、ひんやりとした洞窟体験の余韻を甘く優しく包んでくれます。
ひだホテルプラザでも鍾乳洞様のチケットを販売しております。」
※この情報は2025年9月現在の情報です。
この記事を書いた人:ひだホテルプラザSさん
JR高山駅から徒歩5分。
ようこそ魅力あふれる街 飛騨高山へ。
お泊りはひだホテルプラザへぜひどうぞ♪
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