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自然の美しさと伝統文化が融合した飛騨高山
観光
岐阜県高山市の松之木町で、江戸時代から伝わる伝統行事「松之木七夕」が今年も8月2日に行われました。市の無形民俗文化財にも指定されているこの行事は、地域の人々によって大切に守り継がれてきた、年に一度の大切な節目となっています。
会場となるのは、大八賀川を挟んで向かい合うようにそびえ立つ二つの巨岩――「男岩」(写真左)と「女岩」(写真右)。この岩と岩の間を、長さ250メートルにもなるしめ縄で結び、五穀豊穣と地域の安寧を願います。
しめ縄の素材には、町内で収穫されたコシヒカリの稲わらが使われます。
今年は町民らが、長さ10メートルの縄を25本に分けて編み、それらを丁寧につなぎ合わせて大しめ縄を完成させました。
松之木七夕のしめ縄には、もう一つ特別な意味が込められています。それは、この一年の間に町内外で生まれた子どもたちの健やかな成長を願うものです。
男の子には「馬」、女の子には「糸巻き」の形をした藁細工が作られ、それぞれしめ縄に飾られます。今年は馬の藁細工が4体制作され、未来ある命への祝福が形となって揺れていました。
この伝統行事は、町内会をはじめとする地域住民の力で支えられています。わらの準備、縄ない、しめ縄の設置、藁細工の制作に至るまで、すべてが地域の人々の手によって行われており、その一体感こそが、松之木七夕の魅力の一つです。
長い歴史と、町民の思いが息づく「松之木七夕」。
今年もまた、しめ縄が二つの岩をしっかりと結び、松之木町の空に静かな祈りを描き出していました。
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この記事を書いた人:ひだホテルプラザKさん
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