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飛騨高山の旅ならではの素敵な思い出やお土産を
ショッピング
「日本一“ぷっ”と笑える野菜の直売所」をコンセプトに掲げる、「道の駅アルプ飛騨古川」にあると噂の直売所——
その名も【飛騨産直市 そやな】。
何、そのネーミング、、、と思ったあなた。
…そやな、行ってみよか。
というわけで、取材班、さっそく突撃してきました!
そして到着して早々、目に飛び込んできたのは──
入口に立った瞬間、ふわっと鼻に届くのは、どこか懐かしい木の香り。
そして目の前に広がる、あたたかくて落ち着く空間。
「飛騨市の広葉樹をふんだんに使いました」
……って、たしかに“木のぬくもり空間”といったところ。
つい深呼吸してしまって、気がついたら鼻の穴が若干広がってました。
でも安心してください、ここは森じゃありません。野菜の直売所です。
ちゃんと、地元野菜が並ぶ産直市です。…たぶん。
入口の自動ドアがウィーンと開いたその瞬間——
そこにいたのは、トマトだった。
そう、二足歩行の。
しかも喋る。
🍅「いらっしゃいませーっ!今日は最高の野菜、揃ってますピンよ〜!」
早朝8:00のテンションとは思えない。
こっちはまだコーヒーも飲んでないのに、全力で迎えてくる。
そう、このトマトは「トマト店長」。
朝から全力で存在感を放ってくる野菜界の主役というかラスボス。
そして入店してすぐ気づく。野菜たちが本気だ。
入り口のテーブルにずらりと並んだ野菜たちは、ツヤ、色、並び方、すべてが完璧。
野菜と目が合った気がした。
「おう、今日は俺たちが主役だ」みたいな顔をしている。
こちらも負けじと野菜を手に取る。
「おう、今日はお前を買って帰るぞ」という謎の勝負が始まる。
「ところで、“そやな”ってどういう意味なんですか?」
取材中、ふとそんな素朴な疑問をぶつけてみると──
🍅トマト店長、満面の笑みでこう答えました。
🍅「お客さんが“そやな〜、この野菜ええな〜”って、つい言っちゃうような、そんな場所にしたくて。」
……なるほど、思わずうなずいてしまう、納得のネーミングです。
「そやな」は、飛騨弁で「そうだね」という同意の意味。
実はこの名前、なんと公募で集まった704件の中から選ばれた、まさに激戦を勝ち抜いた店名なんです!
「旬の野菜に“そやな〜”と共感してほしい」
そんな想いと、“飛騨弁でも関西弁でも通じる不思議な安心感”が、選ばれた理由だったそう。
「そやな」って言葉、なんかこう……うなずきたくなる安心感があるんですよね。
「これ大根?デカっ!」 「そやな〜」
「え、このトマト甘っ!」 「そやな〜」
「それトマト店長の地毛?」 「そやな~」
もう、何もかも「そやな」で通じる世界。
この店は、**野菜と会話する直売所。共感と笑顔があふれる“うなずき市場”**なのです。
ズラリと並ぶ地元野菜。どれもこれも、顔が良い。
目の前に広がるのは、キラキラと光を反射するトマト、背筋がピンと伸びたほうれん草、ツヤめくナス。
これはもう、野菜というより“芸能人”クラス。
今にも撮影会が始まりそうなオーラです。
手に取ってまず驚くのは、そのハリとツヤ。
どの子も昨日じゃなく、“今朝の顔”をしています。
そして、すべての野菜には味のあるPOPとともに、農家さんの名前がしっかり記載。
「政木農園さんちのサラダ春菊」。
こうなると、もう知らない人の畑に感謝せざるを得ない。
みんな本名で勝負してるんです。野菜なのに。
誰が作ったかわかる、だから安心。
これぞ、顔の見える“ご近所野菜”の底力です。
トマトなのに、店長。
野菜なのに、推してくる。
そして目に飛び込んでくるのが、「逸ピン(いっぴん)コーナー」のポップ。
にっこり笑ってこちらを誘惑してきます。
※おそらく“リコピン”と“逸品”をかけている、トマト店長のセンス。
たとえばこんな声が聞こえてきそうです。
🍅「この瀬戸内レモンは広島直送じゃけぇ!」
🍅「このじゃこ天、完全無添加!愛媛の宇和島からきたで〜!」
🍅「お隣富山県の野菜がおいしいドレッシングもあるピンよ!」
……いや、たぶん幻聴なんですが、そう感じるほどにトマト店長の存在感がすごい。
飛騨産以外のものも、店長の目利きが光る“全国選抜チーム”が勢ぞろい。
またお洒落な陳列により全部美味しそうに見える。
これは、トマトの魔力か……?
それとも、トマト店長の営業力か……?
トマト店長に思わず聞いてしまった。
👤「おすすめありますか?」
🍅「野菜ですっ!!」
👤「ですよねっ!?」
全力だった。迷いゼロ。
しかも語尾が跳ねる。「やさいです!!⤴⤴」って。
いや、直売所やし当たり前なんだけど、そのまっすぐさにグッとくる。
「よし、今日は野菜だけで済ますぞ」と決意したのも束の間。
曲がり角から飛び出してくる、飛騨の食材を使った天然酵母のパン。
思わず買い物カゴを構えると、今度は横から飛騨牛ジャーキー&サラミが奇襲。
ふと振り返ると、冷蔵ケースの奥でプリンが「私を見つけて」と目で訴えてくる。
さらにえごま工房なる荏胡麻を使った五平餅やみだらし団子のかぐわしい香りがっ!
……これは油断できない。
ここは直売所じゃなく、“誘惑のトラップだらけの食の迷宮”だ。
「野菜、最高です!!⤴⤴⤴(二度目)」
みなさん、こんにちは。トマト店長です。
そやなはね、ただの直売所じゃないんです。
ここは、飛騨で暮らす人たちが、「今日もいいもんできたよ!」って、
農家さんの努力と愛情がぎゅぎゅっと詰まってて、
パン屋さんの情熱も、プリン屋さんの優しさも、全部ここにある。
おいしいって、実は“誰かが誰かを思って作ったもの”のことなのかもしれません。
だから、うまい。だから、また来たくなる。
ぜひ来てください。迷ってください。買いすぎてください。
そして最後は「そやな〜」って言ってお帰りください。
それが合言葉です。
正直、産直市ってどこも似たようなもんだろうと思ってました。
でも、「そやな」は違いました。
飛騨の人たちの“暮らしの誇り”が、商品ひとつひとつに込められていました。
買い物なのに、なぜか心が満たされた感覚。
外に出たら、空気まで美味しく感じた。
たぶんあれは、「本物」に触れたからなんだと思います。
そやなぁーまた必ず行きます。
、、、って、いつもならこれで終わると思ったんですけれど、、、
一通りの取材を終え、最後に「何か撮影できますか?」とお願いすると、
トマト店長がニッコニコで奥からゴソゴソ取り出してきたのは——
もう一つの被り物。しかもLサイズ。
🍅「一緒にトマト、やりましょうよ♪」
いや、軽いノリで言ってるけど、これ、けっこうな覚悟いるやつ。
でも断れない。トマト店長、めっちゃ期待してる。良い顔してる。
👤「や、やりましょう!」
かぶった瞬間、左右の視界が赤い。全体的に赤い。そして、暑い。
笑い声が漏れる。自分のじゃない。スタッフとお客さんだ。
出た瞬間、トマトがふたり。子ども、爆笑。
農家のおばちゃん、「あら、今日は2玉あるんかね〜」って普通に対応。
カメラマンの「じゃあ撮りますよ〜、トマトさん寄って〜」という謎の指示に従い、
🍅トマトと🍅トマトで2人並んだ。
そして「ハイチーズ」ではなく、「リコピン!」でシャッターが切られた。
※余談ですが、「リコピン!」は意外と口が開いて笑顔になる魔法の発音です。おすすめだそうだ。
以上、
取材スタッフの「人生で初めて被った野菜がトマトだった」、
そして「人生で一番ぷっと笑った直売所体験」でした。
あなたもぜひ、“野菜界の夢の国”こと「飛騨産直市そやな」へ!
そしてトマト店長と一緒に🍅トマト写真を撮ろう!
INFORMATION
実はうちのスタッフも、出勤前にこっそり立ち寄ってます。
人気なのはやはり新鮮野菜たち!
「今日は△△さんの野菜が入ってたよ!」なんて、休憩室で盛り上がる日も。
地元民が選ぶ=間違いない証拠です♪
観光の合間に、ぜひ一度のぞいてみてください。
ホテルスタッフの“おいしいネタ”が、ここに詰まってます!
この記事を書いた人:ひだホテルプラザKさん
JR高山駅から徒歩5分。
ようこそ魅力あふれる街 飛騨高山へ。
お泊りはひだホテルプラザへぜひどうぞ♪
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