「北山公園（鮎崎城址公園）」高台からの絶景を楽しむ散策スポット｜高山市の静かな癒しの丘

高台からの景色に、ふっと心がゆるむ場所

北山公園は、市街地を見下ろす丘陵地の頂上にあり、古くから市民の憩いの場として愛されてきた小さな公園です。
天気の良い日は、高山の屋根がずらりと並ぶあたたかな景色が広がり、四季の表情がやわらかく目に届きます。

春はやわらかな緑、夏は深い木陰の涼しさ、秋は鮮やかな紅葉、そして冬は白く静かな雪化粧。

何度訪れても、その季節だけの「こんにちは」を返してくれる場所です。

ウォーキングにもランニングにも、気持ちのいい丘道

高山駅から徒歩約30分。
旅の途中に気軽に寄れる距離でありながら、少し息が弾む程度の坂道が続きます。

歩けば体がぽっと温まり、景色を眺めれば深呼吸したくなる。
そんな“やさしい運動”を楽しめるのが、北山公園の魅力です。

山頂には広場や東屋が整備されていて、ベンチに腰かけてひと休みしたり、のんびりランニングをする人もちらほら。
自分のペースで心地よく過ごせるのが、この公園のいちばん好きなところかもしれません。

「鮎崎城址公園」としての静かな歴史の気配

そんな北山公園ですが、地元では「鮎崎城址公園」とも呼ばれ、かつて鮎崎城があったとされる場所。歴史と自然を感じられる丘の上の公園です。戦国時代には武将・金森長近が、地元豪族・三木氏討伐のためにここに陣地を構えた場所でもあります。眼下に広がる高山の街並みを眺めながら、歴史をそっと感じるひとときを過ごせます。
大きく語られる歴史ではなく、耳を澄ませないと気づけないような“ささやかな気配”が漂っています。

登り道の途中で立ち止まってみると、木々の向こうに昔の営みを感じられる気がして、ちょっとした時間旅行をしているような気分になります。

家族で、ひとりで、恋人と。どんな時間にも寄り添う公園

0.91ヘクタールの小さな広さの中に、遊具や東屋、広場がやわらかく配置されています。
子どもと一緒に遊びに来てもいいし、ひとりで静かに風を感じに来るのもおすすめ。

心を整えたいとき、気分転換したいとき、季節の香りに触れたいとき…。
どんな目的でもすっと受け止めてくれる、そんな懐の深さがあります。

まとめ

北山公園は、観光の賑わいからほんの少し離れたところにある、やさしい時間の流れる丘。
高山に暮らす人にとっても、旅の途中の方にとっても、心を軽くしてくれる小さな癒しの場所です。

歩いて、眺めて、深呼吸して。
そんなシンプルな時間を贅沢に感じさせてくれる、静かな高台の公園です。

ぜひ訪れてみて下さい。

※季節によってはクマの目撃情報が入ることがあります。早朝や夕方の散策の際は、鈴をつけるなど、十分に気をつけてお楽しみくださいね。