【飛騨高山で“ととのう”新体験】サウナーを唸らせる薪サウナが魅力の「湯屋 鷹の湯パラダイス」の魅力に迫る

【飛騨高山で“ととのう”新体験】サウナーを唸らせる薪サウナが魅力の「湯屋 鷹の湯パラダイス」の魅力に迫る

飛騨高山でととのう!鷹の湯がサウナーから熱視線を集める理由

古い町並みと自然が美しく調和する、岐阜県・飛騨高山
城山の緑を背に、ゆったりと流れる江名子川のほとりに、地元の人々に長年愛されてきた一軒の銭湯があります。
その名も「湯屋 鷹の湯パラダイス」。
通称“タカパラ”と呼ばれ、懐かしさの中に新しさが息づく、まさに“ととのいの聖地”。
木造の軒先に夕陽が差し込み、川のせせらぎが静かに聞こえる。
そんな風情あるロケーションで、話題のセルフ薪サウナ極上の外気浴を体験してきました。

■サウナの聖地・鷹の湯が高山で人気の理由とは?

■ 古き良き銭湯文化が今に生きる「湯屋 鷹の湯パラダイス」

■ 古き良き銭湯文化が今に生きる「湯屋 鷹の湯パラダイス」

「タカパラってどんなところなんだろう?」と興味本位で訪れたのですが、入口からもう雰囲気が違う。
歴史を感じさせる建物の奥に、昭和から続く湯屋のぬくもりがぎっしり詰まっていました。
もともとは宗猷寺の境内にあった湯屋がルーツで、創業は何と90年前。
今は三代目・清水裕登さんご夫妻と四代目・結夏さんが営まれていて、昔ながらの銭湯文化がしっかり受け継がれています。
高山では今や数少ない銭湯の一つとして、地元の方々に長く親しまれてきた鷹の湯。
近年では「サウナを愛する人=サウナー」たちの間でも話題となり、県内外から多くの人が訪れています。

【舞台裏レポ】薪で沸かす“本物の湯”──タカパラのボイラー室へ!

【舞台裏レポ】薪で沸かす“本物の湯”──タカパラのボイラー室へ!

今回、特別に三代目・清水裕登さんのご案内で、「湯屋 鷹の湯パラダイス」の心臓部ともいえるボイラー室を見学させていただきました。
扉の奥に広がっていたのは、どこか懐かしく、それでいて力強い──昔ながらの薪ボイラーの世界。
今や希少となった「薪でお湯を沸かす」というスタイルが、ここでは当たり前のように息づいています。

「火の機嫌を見ながら、毎日調整しています」と語る清水さん。

湯ざわり、湯気の柔らかさ、浴室に満ちる空気感──すべてを繊細に見極める姿は、まさに“湯守”の職人技。
ボイラー室に満ちる薪の香り。パチパチと規則正しく響く火の音。
この銭湯の“魂”が宿る場所が、ここにありました。

「やっぱり、薪で沸かしたお湯がいちばん気持ちいいんです」と、照れたように笑う三代目のその横顔が、すべてを物語っていました。

番台にほっこり、昭和レトロな脱衣場へ
番台にほっこり、昭和レトロな脱衣場へ

番台にほっこり、昭和レトロな脱衣場へ

鷹の湯の扉を開けると、真正面には番台が。
鷹の湯さんは毎週水曜日の定休日を挟んで男女が入れ替わります。
笑顔で迎えてくれたのは、4代目の結夏さん。
やさしい雰囲気と明るい挨拶に、はじめて訪れる人でも自然と緊張がほどけます。
脱衣場に入ると、目に飛び込んでくるのは昔ながらの体重計や差し込み型のロッカーキー。
木目のロッカーや年季の入ったタイルなど、昭和の面影をそのままに残した空間に、懐かしさがこみ上げます。

まるで時間が少し巻き戻ったような、そんな“やさしい時間”がここには流れていました。

■ これが噂の「セルフ薪サウナ」…!五感で“ととのう”贅沢体験

今回の一番の目的は、露天エリアにあるサ室(サウナ室)の「セルフ薪サウナ」。
自分で薪をくべるスタイルは初体験で、正直ちょっとドキドキ。

この薪サウナは、一度外に出たところに建てられた独立小屋の中にあり、まるで“別世界”への入り口のよう。
これまでのどこにでもあるサウナとは全く違う体験が、ここにはありました。

鷹の湯

サ室内には積み上げられた薪が用意されていて、専用の手袋火かき棒を使って、自分の手で薪をくべていきます。

遠赤外線効果が高いMOKI製薪ストーブがじんわりと室内を温め、2段ベンチのレイアウトは最大6人まで利用可能。決して広くはないけれど、その分熱のまわりがよく、体の芯までじっくり温まります。

大きな窓からは城山公園の緑が見え、揺れる炎と木の香り、外の風景が融合する、なんとも贅沢な時間。サウナーの中でも“通”がうなる、特別な一室です。

鷹の湯
セルフ薪くべ体験

炎を育てるうちに、自然と気持ちも整ってくるような感覚に——。
薪が燃えるパチパチという音、立ちのぼる木の香り、炎の揺らめき…。
五感がじわじわと刺激されて、これはもう“ただの発汗”ではありません。

熱がやわらかく体にまとわりつくような感覚の中、柄杓でストーブに水をかけるセルフロウリュを一杯。

鷹の湯

ジュワッと立ちのぼる蒸気とともに、一気に肌を包み込む熱気がたまりません。
一瞬で空気の質が変わり、体感温度がぐっと上がる――それが、たまらなく気持ちいい。

じっくり芯まで温まり、「ふあぁ、、、来てよかった」と思わず心の声が漏れました。

鷹の湯

ちなみに薪には、飛騨地域の家具工場から出る広葉樹の端材等を使用。
地元の資源を無駄なく活用した、環境にも優しい取り組みです。

三代目に学ぶ!サウナストーブへの薪のくべ方

  

薪サウナの熱をまとったら、汗を流して“0秒ダイブ”で極冷体験!

鷹の湯

サウナ後はすぐ隣の水風呂へ“0秒ダイブ”。※水風呂は汗を流してから入りましょう。
サ室の隣にすぐ水風呂があるのはポイント高いです!
夏でも18度と冷たい高山の天然水を使用しており、真冬には※グルシン(シングル水温)も楽しめる本格仕様!しかも飲めるとの事!

※グルシンって? 10℃未満の水風呂のこと。 水温が1桁台であることから。

風と緑に包まれて──至福の“ととのい時間”

鷹の湯

そして整いスペースにはインフィニティチェアも完備。
高山の澄んだ空気と、眼前に広がる城山公園のやわらかな緑に包まれながら、ゆっくりと深呼吸。
目を閉じれば、木々が揺れる音や遠くから聞こえる鳥のさえずりが、体にすっと沁み込んできます。

鷹の湯
外気浴スペースからは城山公園の緑が広がります。(城山側のみ)

ふっと肩の力が抜けて、全身がふわりと宙に浮かぶような感覚。
思わず心の中で、「ととのったぁぁぁ……」とつぶやいてしまいました。

ただぼーっと過ごすだけなのに、頭が真っ白になって、心がふっと軽くなるんです。


何にも追われず、ただ“今”を味わう。
そんな時間こそが、最高のご褒美でした。

  

■ 露天風呂で“ぬるとろ”体感。エプソムソルトも気持ちいい!

鷹の湯
エプソムソルトのプール風露天風呂

薪サウナで整ったあとは、ぬるとろっ露天風呂でゆったりクールダウン。
深めの浴槽には、なんとエプソムソルト入りのお湯が。海外セレブが愛用してるって聞いたことあるけど、まさかここ高山でも楽しめるとは…!
美容と健康に良いと評判の「エプソムソルト」入浴ができます。

鷹の湯
      エプソムソルト

また、お湯の温度はぬるめの38度で、長湯してもまったく疲れません。お肌もしっとりつるつるになって、これは女性に人気なのも納得です。

イベントによっては、この露天風呂でプロジェクター上映もあるそうで、まさに“町の湯屋”という名にふさわしい温かさがありました。

 

 

■ 内風呂も侮れない!炭酸風呂×高温薬湯で体の芯までポカポカに!

鷹の湯
炭酸風呂(手前)と高温薬湯(奥)

内湯もちゃんと堪能してきました。炭酸風呂はシュワっと肌に優しい感触で、血行が良くなるのを実感。
高温の薬湯はその日のテーマによって内容が変わるそうで、今回はどくだみ。
43度の高温が体の芯までしっかり温めてくれました。

鷹の湯


どくだみの他に、ヨモギ、ラベンダー、ジッコウなどあります。
この43度の薬湯の高温設定は寒冷地・高山ならでは。※ヒートショックプロテイン効果も期待できるとのこと。

こ、、、これは体の芯まで温まる!

ヒートショックプロテイン (HSP) は、細胞が熱などのストレスにさらされた際に生成されるタンパク質で、細胞を保護する働きがあります。HSPは分子シャペロンとして機能し、細胞内タンパク質の折り畳みや修復に関与します。入浴やサウナなど、身体を温めることでHSPを増加させることができます。

  

■ 湯けむり越しに出会う、銭湯絵師・中島盛夫さんの“富士山”

内風呂に入ってまず目に飛び込んできたのは、湯気の向こうにそびえ立つ富士山のペンキ絵
銭湯といえば富士山」という定番のイメージはあったけれど、いざ本物を目にすると、思わず息をのんでしまいました。

中島盛夫
中島盛夫氏による富士山(2006年制作)

描いたのは、現役の銭湯絵師として知られる中島盛夫さん。現代では数えるほどしかいない“最後の銭湯絵師”のひとりで、全国でも彼の作品が見られる場所はごくわずか。

よく見ると、真っ白な雪をいただいた富士山の稜線、手前に広がる湖面に写る逆さ富士、空の青と雲のやわらかさ──すべてが丁寧に、そしてのびやかに描かれています。

銭湯の壁画は2006年に制作。蒸気や熱でだんだん色が落ちていく運命にあります。だからこそ、この絵に出会えたこと自体が、ほんの一瞬の奇跡のように思えてなりません。

中島盛夫

湯船につかりながらぼんやりと富士山を眺めていると、不思議と気持ちが落ち着いていく。
まるで日本人の原風景に触れているような、そんな感覚でした。

タカパラのあたたかなお湯と、この富士山の絵が揃ってはじめて完成する、昭和から続く“銭湯文化”。
この空間に身を置けたことに、ただただ感謝したくなる。そんな穏やかなひとときでした。

鷹の湯

■ サウナ後はまったり読書タイム&オロポ作りも!

湯上がり後は、フロント横の休憩スペースへ。
飛騨高山にまつわる本や、サウナ関連の書籍、漫画があるので時間を忘れてしまいそう。
鷹の湯オリジナルのMokuのタオルやサウナハットなどグッズも多数あり。

鷹の湯
MOKIのストーブが刺繍されたMOKUのオリジナルタオル

冷たいドリンクやクラフトビール、おつまみも販売されていて、まさに“整いの後のお楽しみ”。
もちろん、ポカリとオロナミンCもあるので、コスパ最強の「オロポ」も自作できます!

   

三代目・清水裕登さんからのメッセージ

鷹の湯
鷹の湯 三代目のご主人 清水裕登さん(左)。四代目を継ぐ娘の結夏さん(中央)。奥様(右)。

「タカパラ」は、90年前に祖父が始めた小さな銭湯から始まりました。
私で三代目となりますが、こうして今も多くのお客様に来ていただけるのは、本当にありがたいことだと日々感じています。

昔ながらの銭湯の良さを残しつつ、今の時代に合った“ととのい方”も取り入れていきたい。そんな思いで、娘や妻と一緒にこの場所を守り、育てています。

私たち家族にとって、ここは「湯屋」であると同時に、「人と人が出会う場所」でもあります。
どうぞ気取らず、ふらっと立ち寄って、あったかい湯とサウナ、そしてタカパラならではの空気感を楽しんでいってください。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

■ 基本情報まとめ

  • スポット名:湯屋 鷹の湯パラダイス(タカパラ)
  • 住所:〒506-0834 岐阜県高山市宗猷寺町107
  • 営業時間:13:00〜22:00
  • 定休日:水曜日
  • 電話番号:0577-34-3561
  • 駐車場:20台
  • 料金お風呂のみ:大人480円、70歳以上400円、中高生400円、小学生180円、未就学児100円 
    サウナセット800円 お得な回数券もあります。
  • 公式WEBhttps://takanoyu.jimdofree.com
  • Instagram@yuya_takanoyu

●鷹の湯さんの駐車場について 一方通行が多いので以下を参考にして下さい。

鷹の湯 駐車場

編集後記|高山で“ととのう”なら、迷わずここへ

薪で沸かしたお湯にじんわりと癒され、木の香りに包まれたサウナで心もデトックス。そんな唯一無二の体験ができる場所が、ここ「湯屋 鷹の湯パラダイス」です。

薪のぬくもりと水の冷たさ、そして空と風に包まれる外気浴。すべてがちょうどよくて、気づけばすっかり虜に。

鷹の湯
鷹の湯さんからの帰り道

常連さんが言っていた「せせらぎを聞きながら風にあたるのが最高」って、本当でした。

地元の人に愛され続け、そして旅人にも優しく開かれた“ととのいの楽園”。
ここには、懐かしさと新しさが、心地よく混ざり合っています。

薪がはぜるパチパチという音に耳を傾けたり、湯けむりの向こうにある富士山を見上げながら、ふと思いました。

ああ、ここはただの銭湯じゃない。心が帰ってこれる場所なんだ」って。

日々に疲れたとき、理由なんていらない。
ただ、ふらっと立ち寄ってみてください。

タカパラのあたたかさが、きっとあなたを待っています。

ぜひ、あなたも一度“ととのいの楽園”を体験してみてくださいね。

鷹の湯さんのインスタグラムもチェックしてみて下さい!

 
 
 
 
 
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INFORMATION

湯屋 鷹の湯パラダイス(タカパラ)
店舗名
湯屋 鷹の湯パラダイス(タカパラ)
所在地
〒506-0834
岐阜県高山市宗猷寺町107
営業時間
13:00〜22:00
定休日
水曜日
駐車場
20台
連絡先
0577-34-3561
アクセス
高山駅から徒歩9分
ひだホテルプラザから車で6分
ホテルスタッフの
おすすめ

「湯屋 鷹の湯パラダイスさんは、地元でも長く愛されている銭湯。
薪サウナはもちろん、薪で沸かしたお湯のやわらかさは格別です。
高山にお越しの際は、観光の疲れを癒しにぜひ訪れてみてください。」

※この情報は2025年5月取材時の情報です。

この記事を書いた人:ひだホテルプラザKさん

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