
gourmet
いざ飛騨高山の美味しいを追求する旅へ!
グルメ
飛騨の澄んだ空気に包まれた、とある小さなキッチン。
木の温もりに満たされた店内には、どこか懐かしく、ほっとする空気が流れています。
今日も焼きたての甘い香りがふんわりと広がり、訪れる人々をやさしく迎えてくれます。
今回訪れたのは、自家製アップルパイが看板商品のスイーツ店、「Elley’s Kitchen(エリーズ・キッチン)」さん。
店名は、オーナーである織田恵里さんのお名前にちなんで、お姉さまが名付けてくださったものだそうです。
地元では“おだえり”さんの愛称で親しまれ、たくさんの人に愛される存在となっています。
「両親は生涯を通じて食品の“包装”に携わってきました。
そのなかで、いつか“中身”を自分たちで作ってみたい…と話していたんです。」
そんな想いを受け継いで、恵里さんが2021年に始めたのがElley’s Kitchenさん。
お母さまが大好きだったアップルパイを看板商品に、ひとつひとつ丁寧に手作りされています。
特に人気なのは、シンプルながらも奥深い味わいの自家製アップルパイ。
サクサクのパイ生地は発酵バターの芳醇な香り。
中には飛騨で育った紅玉りんごがぎっしり。
甘さ控えめで、りんご本来の爽やかな酸味が心地よく広がります。
「生地作りだけでも三日かかるんです」と笑う恵里さん。
何度も試作を重ね、ようやく辿り着いた味。
口にするたびに“丁寧に作られている”ことが伝わってくるようです。
アップルパイのほかにも、Elley’s Kitchenさんには“飛騨の美味しさ”をぎゅっと詰め込んだメニューが並びます。
日替わりのキッシュは、発酵バターがふんわり香る自家製パイ生地に、地元・飛騨の旬の野菜や卵をたっぷりと。飛騨高原ハム製のベーコンや、トリデンテの濃厚チーズ、飛騨産のシイタケ、トマト、ほうれん草など、素材から「飛騨」が感じられる一品です。朝焼き上げるので、焼き立ての香ばしさも格別です。
もうひとつの人気メニューが、飛騨牛のミートパイ。
旨みがぎゅっと詰まった飛騨牛と、全国的にも高い評価を受けている飛騨産シイタケをじっくりソテーし、香り高いパイ生地で丁寧に包み込んで焼き上げます。
ひとくち頬張れば、芳醇な香りと奥深い味わいが広がり、まるで飛騨の恵みをそのまま味わっているような満足感が広がります。
どちらも、Elley’s Kitchenさんの“素材を大切にする”という想いが感じられる、ここだけの味わいです。
さらに、地酒の酒粕を使った「酒粕プリン」や、季節の果実をふんだんに使ったスイーツもおすすめ。
春はいちご、夏は桃やブルーベリー、秋にはりんごと、旬の味を楽しめる限定メニューが登場します。
店内には、地元作家さんの器や小物がさりげなく並びます。木の温もりに包まれながら、どこか懐かしい気持ちに。
お客さまからは「手土産にするととても喜ばれる」「こんなアップルパイは初めて!」といった声も多く、リピーターが絶えません。
「一期一会を大切に、お一人おひとりに心を込めた接客を心がけています」と恵里さん。
やさしい笑顔とあたたかな言葉が、訪れた人の心をそっと包みます。
Elley’s Kitchenさんでは、パイと同じように“包むもの”にもたっぷりの想いが込められています。
お持ち帰り用の紙袋は、本体もヒモもすべて紙製。環境に配慮した素材でつくられており、見た目にも優しい佇まいです。
両面には、作家・くまのひでのぶさんが描き下ろした2枚の絵――『穏やかでやさしい昼』と『新しい明日を待つ夜』が印刷されており、ひとつの袋の中に一日の流れのような静かな物語が描かれています。
店内の壁には、その原画も飾られていて、訪れた際にはぜひゆっくりご覧いただきたいポイントです。
また、この紙袋を購入することで、森林保全活動を行う一般社団法人「more trees」さんへの寄付にもつながる仕組みとなっています(袋代:1枚 税込150円)。
“美味しい”が、環境へのやさしさや未来の森づくりへと繋がっていく。Elley’s Kitchenさんのパイは、そんな温かい循環の中で生まれているのです。
「旅の思い出に、または日常の小さなご褒美に。そんな気持ちで、ひとつひとつ丁寧にお作りしています。
アップルパイは、亡き母が大好きだったお菓子です。だからこそ、素材選びから焼き上げまで、一切の妥協をせず、手間をかけて仕上げています。
ただの“商品”ではなく、“誰かの大切な時間に寄り添うもの”でありたいと願っています。
少ない営業日ではありますが、お越しいただいた際には、心からのおもてなしと、焼きたての香りでお迎えします。どうぞ気軽にお立ち寄りくださいね。」と語ります。
Elley’s Kitchenさんを取材して一番心に残ったのは、「包む」という言葉の深さでした。
元々はパッケージ専門店「パックパックス」さんとして、飛騨の食材を“包む”資材を届けてこられたご家族。
そして今は、その想いを“中身をつくる”形で受け継ぎ、ひとつひとつのパイやスイーツを丁寧に“包み”、お客様に手渡されています。
包む、という行為は、ただ物を保護するだけではなく、そこに込められた気持ちごと届けることなのだと、恵里さんのお話を聞いて感じました。
Elley’s Kitchenさんのアップルパイには、素材への敬意と、誰かの時間をそっと優しく包み込むような愛情がぎゅっと詰まっています。
飛騨高山を訪れたら、ぜひこの“やさしさを包んだ”一品を味わってみてくださいね。
きっと、そのひとくちが、旅の記憶をあたたかくしてくれるはずです。
※すべて税込み価格です(2025年2月現在)
※季節限定・数量限定の商品もございます
INFORMATION
スタッフもお休みの日にはこっそり訪れるほどの大ファン。
とくに**「ミートパイ」**は、ランチにもぴったりでおすすめ!
ほんのり甘さが香るアップルパイは、朝食にも◎。
お土産にすると喜ばれること間違いなしです!
※2025年3月現在の記事です。
この記事を書いた人:ひだホテルプラザKさん
JR高山駅から徒歩5分。
ようこそ魅力あふれる街 飛騨高山へ。
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