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飛騨高山の旅ならではの素敵な思い出やお土産を
ショッピング
歴史の音に耳を澄ませたくなる、飛騨高山の古い町並み。
その一角に、200年以上も変わらず酒を醸し続ける老舗酒蔵「原田酒造場」さんがあります。
暖簾をくぐると、ひんやりとした空気と、どこか懐かしい木の香り。
ここには、時代が移り変わってもなお変わらない、人と自然と、そして酒への深い敬意が満ちています。
春の高山祭。絢爛豪華な屋台のひとつ、「恵比須台」の一員としても活躍するこの酒蔵は、地元とともに生きてきました。
「祭屋台=山車(だし)」の力強さ、美しさ、誇りを、酒の銘柄「山車(さんしゃ)」に託し、今日まで大切に守り続けています。
この酒蔵にとって、酒を造ることは、街とともに歩むことそのものなのです。
1800年代初頭、隣町の国府町で庄屋「打江屋長五郎」氏が、余った米を無駄にせず酒を造ろうと始めた酒づくり。
そこには、自然の恵みを大切に活かしたいという、素朴で力強い志がありました。
その志は、十代にわたって受け継がれ、今もなお、飛騨の地に根を張り続けています。
「山車」の酒は、ただ美味しいだけではありません。
その背景には、“花酵母”という特別な存在があります。
東京農業大学で開発されたこの酵母は、花の蜜から抽出され、日本酒に新たな命を吹き込みました。
華やかで、繊細で、まるで花びらがひらくような飲み心地。
その一杯は、蔵人たちが試行錯誤を重ねて辿り着いた、奇跡の結晶です。
築200年以上の歴史を刻む建物は、まさに生きた文化財。
天井を支える高い梁、時を重ねて煤けた柱、そして今も静かに眠る酒樽——
そのすべてに、幾世代にもわたる職人たちの手仕事と、時代を越えて紡がれてきた物語が息づいています。
一歩足を踏み入れれば、まるで時が巻き戻るかのような、懐かしくも新鮮な空気。
耳を澄ませば、かつてこの蔵で働いた人々の笑い声や、酒を仕込む音が聞こえてくるようです。
酒造りのシーズン以外には、実際に使われていた仕込み蔵を自由に見学することも可能。
職人の熱意と日本酒の深い歴史に、肌でふれることができる——そんな特別な体験が、ここにはあります。
かつては量り売りだった酒も、今では多彩なボトル商品として展開され、キャッシュレス対応、多言語表記、など時代に即した変化も取り入れています。
けれど、変わらないのは、「誰にでも感謝の心で接する」という姿勢。
日本人にも、海外からの旅行者にも分け隔てなく向けられるその温もりは、きっと記憶に残る“おもてなし”になるはずです。
飛騨高山の清らかな水と、伝統の酒造りから生まれた日本酒。その奥深い香りと味わいを、もっと身近に、もっと楽しく味わってもらいたい——そんな思いから生まれたのが、原田酒造場さんの「酒スイーツ」です。
原田酒造さんの酒スイーツ
・山車 元祖地酒チーズケーキバー
濃厚なチーズのコクに、日本酒のふんわりとした香りが優しく重なる一本。手軽に食べられるバータイプは、お土産にもぴったり。
・山車 酒キューブケーキ
可愛らしいキューブ型のケーキに、地酒の風味をギュッと閉じ込めました。しっとりとした食感と日本酒の香りが贅沢に広がります。
・山車 地酒ぷりん
まろやかな口どけのプリンに、地酒の上品な香りと旨みをプラス。甘さ控えめで、大人のデザートとしても人気です。
・山車 酒ゼリー
つるんと涼やかなのど越しに、ほんのりと香るお酒の風味。暑い季節にぴったりの爽やかスイーツです。
・山車 大吟醸酒ソフトクリーム
大吟醸の華やかな香りと、ミルクのやさしい甘みが絶妙にマッチした、ここでしか味わえないご褒美ソフト。
・山車 SAKEレモンサワー
酒蔵が本気でつくった、爽やかでキレのあるレモンサワー。日本酒仕込みの奥行きある味わいが魅力です。
契約農家とともに丹精込めて育てた酒米「ひだほまれ」。
その一粒一粒に、飛騨の風土と人の手のぬくもりが宿ります。
そして、飛騨高山の酒蔵を巡る「飛騨高山のん兵衛まつり」など、地域の祭事やイベントにも積極的に参加。
ただ酒を造るだけでなく、この町の文化や賑わいを守り、育てる一員としての誇りを胸に、日々の営みを続けています。
地元の人々と肩を並べながら、この街をもっと面白く、もっと誇れる場所にするために。
「ここに来なければ出会えない味」「歩いたからこそ見つかる喜び」——
その一瞬のときめきを、そっと添えるように。今日もこの蔵は、変わらぬ灯をともし続けています。
「私たちは、地域の皆さまや遠方から足を運んでくださるお客様に支えられ、十代にわたって酒造りを続けてくることができました。
酒蔵とは、ただ酒を造る場所ではなく、“夢を醸す場所”だと私は思っています。
自然の恵みに感謝し、人とのつながりを大切にしながら、
この土地ならではの味わいと、訪れるたびに心が動くような店づくりを、これからも続けていきたい。
いつかふと、誰かの思い出の中に私たちの酒が寄り添っていられたなら、それほど嬉しいことはありません。
飛騨高山にお越しの際は、どうぞ気軽にお立ち寄りください。
一杯の酒とともに、皆さまと出会える日を心より楽しみにしております。」
石畳の古い町並みにたたずむ原田酒造場さんを訪れた時、私たちは“日本酒”という言葉にとどまらない、人と町と時間が織りなす物語に出会いました。
200年の歴史を刻む蔵の空気、花酵母のやさしい香り、そして迎えてくださるスタッフの温かい笑顔。
旅先で出会う特別な一杯が、人生の中にそっと寄り添ってくれる——
そんな温かい余韻が、今も心に残っています。
「ここでしか出会えない味と心」がある——
そんな確信とともに、ぜひ一度、あなた自身の物語を見つけに訪れてみてください。
INFORMATION
「原田酒造場さんの“山車 辛くち”は、地元の居酒屋さんでも定番の、間違いない一本です。
観光で歩き疲れたら、甘くて優しい“地酒ぷりん”や“酒ソフト”もおすすめですよ。
飛騨の空気とともに、ここだけの美味しさを、ぜひ味わってみてください。」
※この情報は2025年5月現在の情報です。
この記事を書いた人:ひだホテルプラザKさん
JR高山駅から徒歩5分。
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